2012年2月27日

タリアテッレ・アル・ラディッキオ

日曜シェフお得意『ラディッキオ』メニューのひとつ。




オリーブオイルで軽く炒めたラディキオを、ゴルゴンゾーラとくるみのホワイトソースで和え、茹で上がったタリアテッレに絡めるだけという、実に簡単なのに、美味しく出来てしまう一皿。

もう十ン年も前の話、一年中どんなものでも揃っていた日本暮らしは快適だったけれど、旬のものを食べる意識に欠けていたかもしれない。ここも次第にあの頃に似通ってきて、トロピカルフルーツも、例えば冬野菜も季節外れに市場に出回るようになった。ほぼ一年中同じような食材が手に入るから、ラディッキオの一皿を『冬季限定メニュー』と言い切っていいものかどうか。

手に入りやすくなった、でも美味しいものは見つけにくくなったと思うこの頃。見つける意欲に欠けるのかな。


2012年2月19日

謝肉祭(カーニバル)のニョッキ

先週の木曜日がgiovedì grasso (謝肉祭最後の木曜日)』。
お祭り事が大好きなので、慣習に従って"もちろん楽しむ"ことにしています。




通っているジムでも、ウォーミングアップの時間が幾分長引いた頃、インストラクター曰く「ま、いいか!今日はカーニバルだから踊ってしまおう!!」だって。それで皆、公により"大袈裟"にウォーミングアップのステップを踏んだ(に違いない)。おかげで一汗かいて、ますます元気に!たまにはいいんじゃないかしら。

さて、カーニバルといえば『ジャガイモのニョッキ』でしょう。レシピは簡単、でも満足に出来上がった試しがないのと、美味しいものにあまり当たらないと言う理由で、まだまだ研究中の一皿。 

<作り方>

1)ジャガイモを皮ごと茹でる。
2)熱いうちに皮をむき、裏ごしする。(ポテトマッシャーを使うと簡単
3)2)に小麦粉、とき卵を少しずつ混ぜて、手でこねる。
4)均等に分け、さらに2センチくらいの棒状に伸ばし、小さくカット。
5)沸騰した湯で茹で、浮き上がってきたところですくい上げ、予め用意したソースを絡めて食卓へ。


随分前に買ったレシピ本は、今でも大いに役立っていますが、料理は1プラス1が2にならないところがくせもの。私自身の腕について言うと、暇にまかせて何回も試す必要があるかなという段階。本の著者曰く、大きさや形を整えなくても美味しさに変わりない、とのことです、基本的には賛成だけど。







ラグーソースで頂くのが山岳地方トレンティーノ風だそう。つまり『よりお腹に溜る』(たっぷり食べて寒さを耐える?)ってことらしい。従って、我が家の日曜シェフ(注:『トレンティーノDOC』)に仕上がりを任せたのですが、ニョッキもしかり、彼の腕に叶わないということを、あっさり認めざるを得なかった、、、


今年は自宅で『カーニバルのニョッキ』を頂きました。 


<走り書きイタリア語>

古い辞書には載っていませんが、便利な調理器具のひとつ。

schiacciapatate : ポテトマッシャー

schiacciare (他動詞)

1、圧迫する,押しつぶす,押し砕く,押す;踏みつぶす: ~una noce クルミを割る  |  ~le patate 茹でたジャガイモをつぶす | ~ un piede a qlcu. (人の) 足を踏む | ~ un pulsante  押しボタンを押す |  ~ moccoli 冒瀆の言葉を吐く |  Fu schiacciato da un tram. 彼は電車にひかれた。
2、《スポーツ》スマッシュ(スパイク)する。
3、形なしになる,外観を悪くする : Quel vestito a righe ti schiaccia. その縞のドレスが君の美観をだいなしにしている。
4、(反乱などを)壊滅させる;(精神的に)圧倒する;(トスカーナ)落第させる: ~ con argomenti 証拠をあげて論破する | ~ qlcu. a un esame (人を)試験で落第させる。
* schiacciare un sonnellino うたた寝する
// -arsi (代 ) つぶれる、砕ける

2012年2月14日

ハッピー・バレンタイン・デー

Lindtの回し者ではないですよ。でもここのは美味しい。
立ち寄ったチョコレート屋で、ついつい買い物かごに入れてしまったバレンタイン・デーのハート型。



女性客に溢れていたなかに、突如背の高い大学生くらいの美男子、ハート型チョコレートを抱えて興奮した様子で、"コレ何グラムくらい?" とレジにやってくる。
"(選んだチョコ)そこのボールに入れて(持ってきて)ね~"(笑)とレジの女の子。

 すると彼はもう一度戻って、今度は両手で抱えて、"ワオ!ここってイロンナものがいっぱいですね~!!" とか言いながらソワソワ、それでも列に並んぶことにした模様です。

一日くらい甘~くなっても良いかなと思った次第で。


2012年2月12日

Verona in Love

悪天候を尻目に、相変わらず車を飛ばしました。雪の日に出かけるのも悪くない、とかいいながら。





ロミオとジュリエットの町で知られるヴェローナちょうどサン・ヴァレンタイン・デー・イベント『Verona in Love』の最中で、チョコレートやワインを売るバンケットやロミオとジュリエット縁ポイント入場割引など『愛』がテーマの催し物が盛り沢山、しかもこれが何ともキュートで甘~い。

ちょっとほろ酔い気分になったのは『ロゼ』のせいだけでない、、、


2012年2月9日

初3D体験、 『Hugo』


食わず嫌いなので、サイエンス・ファンタジー映画の類はほとんど敬遠するけれど、今回はマーティン・スコルセーゼ(Martin Scorsese)監督ということもあって、(イタリア系アメリカ人だから、どこかにオリジナルの香りがしないかどうかを要チェック、という傾向があるため)、1920年代のモンパルナス鉄道駅が舞台、ということに大いに食指を動かされて(?)観に行きました『Hugo』 邦題(ヒューゴの不思議な発明)。3D映画初体験!!

(TDLには行ったことないけど)大人も楽しめるTDLという感じでしょうか。飛び出す犬とか紙とか、アミューズメントパークってこういう事かな、と勝手に想像。隣の中学生くらいの女の子はかなりはしゃいでましたね。

もっと楽しめるのは、最新技術が存在しない頃の、映画制作現場を垣間見られること。映画が登場した時代の人々の驚きは、3D映画の精巧さや臨場感への感嘆に近いのでは?過去と現代の『新鮮な驚き』類似体験ができる。前評判によると、スコルセーゼ監督が相当力を入れてたそうではありませんか、面白がってる様子が伝わってくる感じ。

それにしても、あの『貸し出し眼鏡』何とかならない?指紋ベタベタで不潔だな~とふと思い出したのが、昔々TV放送されていた『オズの魔法使い』。3D放送してたような、、、(うろ覚えですが)。その時の紙製眼鏡に近い物を、チケットと同時販売してもらえないかしらね。

もうひとつ気がついたのは、あまりに厳密すぎて、人も犬もセットも全て『作り物』に見えたこと。ファンタジー映画はこういうもの?まだ見慣れない観客のひとりは、時々目が回ったりして、類似体験も善し悪しだという感想も持ったのでした。

2012年2月3日

エミルタージュ幻想

イタリア半島ここのところ悪天候が続いています。
ミラノ在のシーニからも『ここも雪だよ~!』とメールが。いつもは逆で、あちらが少ないはずなのにね。トレント市、積雪があるほど降ったのは今期初めてですが、(春夏秋冬の順番なら、今期でいいんでしょうね?)幸い混乱を来すほどでないので呑気なもの。しかし渓谷方面の、降雪による交通麻痺や混乱のニュースが次々に入ります。皆さま、お気をつけくださいませ。

さて、先日偶然TVでエミルタージュ美術館を案内していました。普通なら、旅行は暖かい時期にと勧めるけれど、ロシアだけは、冬が魅惑的だろうなと想像するわけです。
番組の中で紹介していた、歴史映画『エミルタージュ幻想(邦題)』(アレクサンダー・ソクーロフ監督)。



エミルタージュ33室で撮影、オーケストラライブとか。何よりカノーヴァ『3美神』が登場するらしい。このシーンだけでもワクワク、、、。観なくては(行かなくては)!!


<走り書きイタリア語>

suggestivo ( 形容詞) 

1、示唆に富む、暗示的な:ほのめかす、誘導する :
domanda suggestiva 誘導尋問

2、創造的な、心に迫る、見とれる(聴きほれる)ような : 
musica suggestiva うっとりするような音楽
paesaggio ~ 見とれるような風景
// suggestivamente  (副詞) 示唆的に、暗示に富んで