2010年7月27日

夏野菜スパゲッティ

毎日暑い日が続いていましたが、金曜日の激しい夕立ですっかり涼しくなりました。もう暑さが懐かしいほど。
だから短い夏を満喫しない手はないってことです。



涼しい日曜日、久しぶりに自宅での昼食のプリモは夏野菜スパゲッティ。

作り方はごく簡単で、ズッキーニ、ササギ、赤玉ねぎ、人参などの野菜を小さく切って炒め、サフランを加えて、パスタの茹で湯を少々さらに加えてソースを用意。

一般的にパスタは、お湯が沸騰していること、やや多めかなと思うくらいの塩をいれること、指示通りの時間で茹でる、というのがごく基本の些細なコツ。(というのは勝手なポリシー)

お湯を切ったパスタにソースを絡めて、ペコリーノチーズか好みでパルメジャーノを削って食卓へ。
デリケートでさっぱり美味しい夏野菜の一品、『サフラン』味でもお試しを!

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<イタリアご飯語 >

zucchina 
(女)「zucca の縮小辞」ズッキーニ

taccola
(女)サヤエンドウ 
注*この辺りは絹サヤよりササギが一般的。今回もササギ。

cipolla
(女)1、タマネギ:~rossa 赤タマネギ 
注*ここでは~rossa di Tropea
/ doppio come le cippolle うそ、偽り/ sottile come un velo di ~ タマネギの薄皮のように薄い / zuppa di ~gratinata オニオングラタン 
縮小辞*cipollina; 拡大辞*cipollone; 蔑称辞*cipollaccia
2、(植物の)球根:~di tullipano チューリップの球根
3、タマネギ状の物:~marina カイソウ(海葱)/ ~del lume a petrolio 石油ランプの油つぼ / ~ dell'annaffiatoio ジョウロの散水口
4、諧謔辞*(安物の)懐中時計
5、(トスカーナ)鶏の砂袋
6、(トスカーナ)木の節

zafferano
(男)サフラン(めしべを乾燥させ、香料、着色料、薬用に使用する):risotto allo ~ サフラン入りのリゾット

2010年7月25日

Mine Vaganti

忘れないうちに書いておきます。

たまたま選んだDVDが広いオリーブ畑、青い海、どことなく懐かしい街並み。案の上、レッチェのパン製造工場を営む家族のストーリーでした。

Mine Vaganti


監督:フェルザン・オズペテクFerzan Özpetek
出演:Riccardo Scamarcio、Alessandro Preziosi、Nicole Grimaudo ecc.



この監督、美しい人気男優をみなゲイ役にするって傾向なのかしら。皆まじめなだけにコメディになっている、興味深く楽しめました。

もうひとつ忘れてならないプーリアを舞台にした映画、
La seconda notte di nozze

機会がありましたら、是非ともご覧くださいませ。2本ともプーリア州の甘いムードがふんだんに味わえます。

モンテ城の駐車場脇に舞台になったコンフェット製菓『マリオ・ムッチ』の出張販売店があります。コンフェット、これが可愛らしく美味しいんですよ。

2010年7月23日

Puglia da scoprire7

プーリアやシチリア地方によく見られる『マッセリア(Masseria)』
今回はOstuniのマッセリアに宿泊しました。海岸にも比較的近く、プーリア州周遊の拠点にするにはとても好都合でした。



もともと土地経営者の住居と労働者(季節労働者を含む)施設を兼ね備えた大農場のことをマッセリアというそうですが、現在は改装してアグリツーリズムやB&Bとして宿泊施設として提供しているところが多いそうです。



長寿のオリーブの木。



ニワトリの一声が目覚まし代わりで起床、宿泊施設の門を出ると、約40ヘクタールあるという広大なオリーブ園。視角範囲にオリーブの木と青空だけが広がる景色はさすがにトレンティーノ地方とは異なるもの。

2010年7月20日

Puglia da scoprire6

S. Cesarea Terme サンタ・チェザレア・テルメ

オートラントからさらに南端へ



16世紀ごろの『Torre Minervino』

隣の塔で煙が上がるのが見える距離に海岸線一帯にスペインまで建っていたそうだ。だからこんなイタリアの踵からスペインまであっという間に信号が伝わったという、当時の伝達手段、ナント賢い!プーリアの海岸にいくつか残っている。



ローマ時代の浴場跡だそうですが



この日は風があり人気が少ない、それでも絵になるのは幾何学的に設計されているから?



丘を見上げると先の塔がここにも。

2010年7月15日

Puglia da scoprire 5

Otranto  オートラント

イタリア半島、長靴の踵の東岸に位置する漁港。
 


スペリングを口頭で言い表す時『O (オー)』はオートラントのオーと言います。だから耳馴染みがある。



サレント地方のセラミック。



日照時間が長い場所ならではの色使い。ふくよかな女性も、ゆったりした印象を受けるサレント地方色のひとつでしょうか。



大聖堂(12~15世紀)
パンタレオーネによる床一面に施されたモザイク『l'albero della vita』が素晴らしいのです。しかしノルマン人は、家畜小屋として使用していたとか。

2010年7月3日

Puglia da scoprire4

Alberobello アルベロベッロ

プーリアといえば独特の住居『トゥルッリ』でお馴染み。
アルベロベッロは白川郷と姉妹都市なんだそうです。セメントや釘を一切使用しないという合掌造りと共通性があるんだとか。


トゥルッリ地区


ミニチュアですが、家の構造


クーポラはどうなっているか。


路地。白い家並みには濃い色の花の鉢植えがよく似合う。


こちらが古い地区


写真より実物のほうがより奇妙な集合住宅です。

当時はイレギュラーな建物、つまりモルタルを用いないで石積みで建てた家屋のため『家』として認められない建築様式だったとのこと。地主は家屋建築を禁止していたそう。
屋根も二重構造で雨漏りもせず、雪も降るプーリア、冬も暖かいそうですよ。

2010年7月2日

Puglia da scoprire3

Ostuni オストゥーニ

またの名を『白い街』と呼ばれる。


地元産の石灰岩を含む白い石材で建てられた家並が小高い丘の上に見えます。




オステリアの前で思わず立ち止まってメニューを検討。


街からアドリア海を眺む。しかし広いオリーブ畑。


夜8時半すぎ、まだまだ夕食には早いらしいです、ここの人たち。賑わうのはこれから。